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いろいろなおはなし

不景気・不況で会社の倒産はなぜ増えるのか

不景気・不況となると、売り上げが下がり儲からなくなる会社が増えます。

 

ところが、社員やパート・アルバイトへの給料などの人件費や家賃、光熱費などの固定費は何もしなくてもかかる費用で、不景気になるとより企業活動に重くのしかかります。

 

不景気になると企業活動が厳しくなるのはわかりますが、ではなぜ倒産が増えるのでしょう。

 

 

まず、会社は現金がないと倒産するのです。

 

個人なら、現金が無くても無一文で野宿するなり、誰かの世話になるなりやっていけますが、会社は現金が無くなった時点で倒産となるのです。

 

そこで、倒産しないために重要なことが内部留保です。

 

 

内部留保とは、「企業の所有する資産のうち自己の利益によって調達した部分」となるのですが、まあわかりやすく言えば貯金みたいなものです。

 

その内部留保があれば、そこからやりくりができるので倒産しにくくなるのです。

 

特に企業と企業のやりとり、BtoBといわれるビジネスでは、お金の回収がリアルタイムではなく、1ヶ月後とか2ヵ月後とかが当たり前です。

 

せっかく売り上げが上がっても、お金の回収が遅いとその間に資金が無くなって倒産するということもあるのです。

 

そのため、資金が無くならないように気をつける必要があります。

 

 

ただ、商店や飲食業の場合は、リアルタイムな現金のやりとりが多いのでそういった問題は少ないですが、不景気になると単純に客が減ってしまうことで、最低限必要な金額が稼げないと固定費などが足かせとなり倒産するということがあります。

 

 

とにかく、不景気に対応するためには、自転車操業のようなギリギリな状態でやっていくのではなく、内部留保を増やしてもしものときに対応できるようにしていくことが大切です。

 

また、不景気でもしっかり利益が出せるような経営をする、不景気になっても売れるような魅力的な商品を開発するなどやり方はいろいろあるのであまり悲観的にならず、前向きに頑張ることも大切です。